独立時計師の菊野昌宏さんについてまとめました!
「クレイジージャーニー(TBS)」でも特集された菊野昌宏さんはなぜ独立時計師になり、時計師としての名声を得ることになったのか?
代表作である「和時計」の価格、なぜこんな高いのか?どこでそうやって買うのか?
といったことについてお伝えします!
菊野昌宏とは?
菊野昌宏はどうやって時計師になった?
菊野昌宏さんは1983年2月8日生まれ、北海道深川市出身です。
かつて自衛隊に入隊していました。その時代に外国人兵士が付けている時計に魅了され、自衛隊を辞めた後は「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」に入学し、2008年に卒業します。
2011年にAHCIの準会員となり、2013年にAHCIの正会員になります。
現在は、菊野さん自身のアトリエで制作にあたっています。
菊野さんはすでに結婚しているようです。公式サイトに、「社員は私と妻だけ」と書いてあるので、奥さんと二人三脚で時計を作っているんですね。
TBSのクレイジージャーニーでも取り上げられて知名度が上がり、今後ますます注目されるでしょう!
独立時計師とは?
時計師になるには、時計やジュエリーの専門学校、機械工学や機械時計の学校に通って卒業し、時計メーカーに就職して技術を習得するのが一般的な方法です。
その後独立し、自分でアトリエやスタジオを構えれば時計師ということができます。
しかし、「独立時計師」とは、ただ単に一人で時計を作り、販売している人のことを言うのではありません。
国際的な時計師の機関である「独立時計師アカデミー会(AHCI)」の正会員になっている人のことを言います。
「独立時計師アカデミー会(AHCI)」の会員には、世界中のほんの一握りの時計師しかなることはできません。
世界中に30人ほどで、日本人では菊野昌宏さんと浅岡肇さんのみです。
この会員になるには、会員の推薦と承認が必要になるので、技術的に「天才」と認められた人でないとその会員には認められないのです。
菊野昌宏の時計について
時計の価格は?
気になる時計の価格を見ていきましょう。
菊野昌宏さんの代表作ともいえるこの「和時計」。漢数字や色合いがまさに「和」のイメージそのものです。のお値段は18,000,000円です。1,800万円ですよ。家を買ってもおかしくない金額です。
こちらは「和時計改 暁鐘(わどけいかい ぎょうしょう)」です。
金が使われており、彫金師の方によって彫られた飾りだということです。
価格は2000万円を超えると思いますが、これを発注して買った人がいるというのですから本当に驚きです。
2017年の新作「朔望(さくぼう)」です。
1本500万円。少し安く感じてしまうのはなぜでしょうか…?
1年に生産できるのは4本までだそうです。
なぜこんなに高い?
なぜこんなにも高いのだろうかと思ってしまいますが、理由はいくつかあります。
1つは、時計の機構の中で最も精緻なもののひとつである「トゥールビヨン」の技術を使っているということ。
2つめは、すべての工程が手作業で行われ、すさまじいこだわりによる手間のかかった逸品であること。
3つめとして、何より「独立時計師アカデミー会(AHCI)」というプレミアでしょう。
この技術を習得するまでの努力は計り知れないものがあります。
世界に誇る技巧に希望を託して高額な時計を買う人もいるということなのだと思います。
菊野昌宏の時計の買い方・販売店の場所
購入できる方はなかなかいないと思いますが、店舗で普通に買えるというわけではありません。
アポイントをとって、しっかりと相談を重ねたうえで購入することができます。
展示会を数回行ったことがあるようですが、積極的には行っていないようですね。
本人が手作業で行っていて、年に数本しか作れないというのですからやむを得ないでしょう。
菊野昌宏(独立時計師):まとめ
菊野昌宏さんの時計を実際に買える人は稀ですが、日本人でこれほどまでの技術力を持った人がいるのだということはとても誇らしいことです。
菊野昌宏さんはまだ30代でこの実力ですから、ゆくゆくは人間国宝になったり、世界トップの独立時計師になってもおかしくありません。
今後も要注目の人物です!