2018年2月2月、「艦隊これくしょん-艦これ-」の公式Twitterアカウントが凍結され、その後復活しました。
DMCA著作権侵害により凍結されたとのことですが、これは虚偽通告であると艦これ運営側はコメントを発表していました。
DMCAとは何なのか?虚偽通告したと噂される「ハセカラ民」「恒心教」とは何なのか?解説します。
目次
艦これの公式TwitterアカウントがTwitter本部により凍結
Twitterの運営本部から正式に凍結されたもので、実際に「艦これ Twitter」と検索して艦これの公式Twitterアカウントにアクセスすると、
「凍結済みアカウント このアカウントは凍結されています。
アカウントの凍結についてはこちらをご覧ください。タイムラインに戻る場合はこちら。」
とだけ表示され、通常のTwitter画面は表示されなくなっています。
「こちら」の部分のリンク先に飛ぶと、Twitterの中でのアカウント凍結の一般的な理由や解除方法が記載されているだけで、艦これアカウントに関する個別の記載は一切ありません。
[memo title="艦これアカウント復活しました"]同日21:30現在、艦これの公式Twitterアカウントは復活しています。
ただし、フォロワー数がゼロになってしまったようです。[/memo]
Twitterへ虚偽通告→DMCA著作権侵害で凍結
艦これの公式Twitterアカウントはなぜ凍結されたのでしょうか?これには様々な憶測がネット上で飛び交いました。
2月22日15時頃、艦これ開発/運営公式は、DMM GAMESの「運営鎮守府からのお知らせ」というスレッドで以下のコメントを発表しています。
2018/2/22(木)現在、
「艦これ」開発/運営公式ツイッター【@KanColle_STAFF】
同アイコンの画像を自身が描いたものだという偽名等の第三者からTwitter社に連続の虚偽通告があり、同社よりDMCA著作権侵害ということで、同アカウントを本日運用できない状態になりました。
本件に関しては、「艦これ」運営鎮守府は、DMMさん、KADOKAWAさんと協力しつつ、必要な対応にあたってまいります。
つまり、公式Twitterアカウントが凍結されたのは、
- DMCA著作権侵害という理由でアカウントが凍結になった
- 誰かが、Twitter運営側に対し、「艦これ公式アカウントは自分が描いたもの」と著作権侵害の訴えを連続で連絡したことが原因
- しかし、実際には著作権侵害ではなく、これは「虚偽通告」である
- 現在対応にあたっている
ということです。
DMCA著作権侵害とは?
DMCAとは
DMCAとは、デジタルミレニアム著作権法(Digital Millennium Copyright Act)の略称であり、デジタルコンテンツに関する著作権として事実上の基準となっています。
簡単に言うと、インターネット上の著作権侵害を取り締まるための、アメリカでできた法律ですね。
アメリカの法律と言っても、GoogleやTwitterがこのDMCAに基づいた通告の受け入れをしているので、実際には世界中でこのDMCAは有効になっている状態です。
GoogleやTwitterなどは、著作権侵害の通告があり、それを認めると該当するコンテンツを削除することができます。Twitterでは、アカウントを削除するという措置が取られるということです。
今回の凍結事案の場合、第三者が「艦これ公式Twitterアカウントに使われているアイコンは自分のものだ、著作権侵害である」とTwitter本部に連続で通告したことで、Twitter本部は艦これ公式アカウントの凍結という措置を取りました。
この著作権侵害申請は、申請者本人(または弁護士など代理人)の情報が、訴えられた側にも通知されるため、艦これ運営側も申請者の情報は把握しているものと思われます。
ですので、念のため言っておきますが、絶対に根拠のないイタズラ目的でDMCA著作権侵害申請をしてはいけません。申請した人の情報は相手にばれます。
虚偽通告をしたと疑われている「ハセカラ民」「恒心教」とは?
今回の著作権侵害の申請をしたのは「ハセカラ民」「恒心教」ではないかとネット上で噂になっています。
いわゆる「ハセカラ騒動」とは
日本のネット史上に残る炎上騒動を全体として「ハセカラ騒動」と言います。
そこからから発生した、各所にいやがらせを繰り返したり、それを見て楽しんだ入りする人たちは総じて「ハセカラ民」と呼ばれます。
「ハセカラ騒動」をものすごくざっくり説明すると
「ハセカラ騒動」は2015年頃から始まり、現在まで続いているので簡潔に説明するのは困難です。詳細な正確さは別としてざっくりと説明するとこのような感じです。
- 千葉県の高校生H君が2ちゃんねるで誹謗中傷や犯罪自慢をして炎上
- Hくんの個人情報が特定されたりする
- Hくん、唐澤貴洋氏という弁護士に依頼し法的措置をちらつかせる
- しかし唐澤貴洋弁護士も過剰反応し火に油をそそぐ
- H君、唐澤貴洋弁護士に対する嫌がらせがエスカレート
- 騒動からスピンアウトしたかのようなコンテンツが大量発生
- 動画、小説、音楽
- 唐澤貴洋弁護士の誕生日を祝う競馬レースが開催
新興宗教まで登場…「恒心教」
「ハセカラ」はそもそも軽蔑的な言葉ですが、ここまで炎上した「ハセカラ」を崇拝する人たちが出てきます。
彼らは唐澤貴洋弁護士を崇めて宗教団体を立ち上げ、唐澤貴洋弁護士が勤務していた弁護士事務所の名前にちなんで「恒心教」と名乗ります。
ハセカラ民がDMCA著作権侵害した?
この騒動から発展して、ハセカラ民は本来の騒動とは関係のない対象に嫌がらせを繰り返すようになります。
その一つとして、ハセカラ民今回の艦これ公式Twitterに対する著作権侵害の虚偽申請をしたのではないかと噂されているのです。
もしそうであれば、申請者の情報は艦これの運営側や角川ゲームズにわたってしまうわけですから、その人が法的措置を取られて裁判所に訴えられることも現実的に考えられます。
ではなぜそんなことしたのか?というと、特に艦これに利害関係があるわけでなく、おそらくは「嫌がらせ」のためではないかと考えられています。
ハセカラ民の嫌がらせ行為はやりすぎだという批判も出ています。
虚偽通告なのに凍結?Twitter本部の対応にも問題視
今回の艦これ公式Twitterアカウント凍結は、艦これ運営側によってすぐに虚偽通告と判明しました。
こんな簡単に分かってしまう虚偽通告に基づいてアカウントが凍結されてしまうのでしょうか?Twitter側の対応も問題視されています。